四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2022.04.22

又右衛門、秋田へ。

今回は、昨年から企画してきた持続可能な花き園芸、農業をめざしたプロジェクトの始動で秋田へと向かった。

大阪での業務を終えて、夕方の便で出発。最近秋田地方では雨が少なく困っているとのことで、ひょっとしたら雨男の又右衛門が行けば降るかもなどと機内で談笑しながら、定刻に秋田空港に到着した。

そして予約していたレンタカーに乗り込み、宿泊地である秋田駅周辺へと向かった。いつもであれば能代近くに宿泊するが、この日は風力発電関係の方々が多く利用されているとのことで予約ができず、駅周辺のホテルとなった。

ホテル到着後、郷土料理のお店でさっと食事をいただき、明日のためのミーティングを行った後、各自部屋に戻ることにした。

翌朝、駅前の地面には水たまりができていた。夜中のうちに雨が降ったようである。自分で言うのも何だが、さすがである。きっと手にしたお土産の551の豚まんより良いお土産になったのではと感じながら、産地へと向かった。

そして、約1時間で海岸沿いの生産地に到着した。以前からお世話になっているパートナーの元気顔を見ることができ、まずは一安心。少しお話をした後に、それぞれの畑の状況を確認させてもらった。

相変わらず、よくしまった魅力的な松を多く確認することができた。

そして、一部昨年の植え替えの際に、マリネックス社のMM土(マリネックスミネラルソイル)を施したところを確認すると、他とは大きく違った生長ぶりを確認することができた。写真の中で、よく伸びて緑が濃い松の列だけがMM土を使ったものである。写真では確認しづらいかもしれないが、現地では歴然とした違いがある。

ただ生産が松のため、生長することがプラスかどうかもあるので、引き続き経過観察をしていこうと思う。ただ、松でなければ、この成果は大いに期待できるものであると言える。本当に楽しみである。

さらに今回は新しい取り組みとして外生菌根菌を同じチームの研究所から送ってもらい、実際に仕込んできたので、今回どのような結果が出るか、これもまた楽しみである。

そうこうしているうちにお昼になったので、昼食をとりながらのミーティング。
初めて会うスペシャリストもいて、この地区のポテンシャルの高さに大いに期待をもてた。

そして再び、畑にもどり現地パートナーと今後についての打ち合わせをして、早い再訪を約束して帰路につくことにした。

桜と菜の花が美しい道を走る。このような素敵な景色が5km、いやもっと長い距離続いており、お花見をしながら空港へと向かった。
途中、道の駅などでトイレ休憩を行いながらも、少し早めに空港に到着することができた。

今回の秋田プロジェクトは、とても恵まれた環境にて育まれたとても魅力的な松があるにもかかわらず、現場では高齢化が進み、様々なものが値上がりし継続が厳しい状況であるので、これを失い花き園芸業界の大きな損失としないよう、何とか持続可能なものにするのが目的である。

そしてその目的達成のために、チーム又右衛門の卓越した技術や経験を注ぎ込んでいきたいと思っている。

すでに今回も新しいメンバーを加え、話し合うことで新たな発想もでてきて、とてもわくわくするものになり、先に強い光がさしているのを感じることができた。
この産地も、継続するどころか、新しいものを産み出し、さらに名を馳せるところにできるかもしれない。それは日本だけではなく海外にむけてでもある。

さらに松だけではなく、他の花きや、農産物もあり、八竜町はまだまだ可能性を秘めている。辰年生まれの又右衛門にとって、とても居心地の良い場所でもある。

帰路に就く前にお詣りした氏神様に「良く来たな!」と言っていただけたような気がしたのは、単なる思い上がりではないと思っている。

2年後の辰年に何とか結果を出したいと思っているので乞うご期待である。