四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

COVID-19が日本にも拡がり、2年目のお盆を迎えることになった。
ビジネスとしては、業態によって厳しさは軽減されることはなく、今まで無いような荒天もあり、さらに厳しさを増している状況である。実際に15日のお墓参りもカッパを着ながらもずぶ濡れのお墓参りであった。
ただ厳しい状況でも、個人個人が注意をし、何とかお盆商戦を無事に乗り越えてくれたことは何よりの成果だと言える。手前味噌かもだが素敵なスタッフたちに、賛辞を贈りたいと思う。

そのような中、COVID-19の報道を聞かない日はなく、影響を受けていない人は世界でいない状況であるのがわかる。
私、又右衛門も同様で例年であれば年間10回ほど、仕事やNGOの活動のため海外に出掛けていたが、一昨年のマダガスカルやスペイン以来渡航ができていないまま、もうすぐで丸2年になる。
これだけ期間があくことはなく、すでに各地での出入国の手続きの仕方や書類の書き方を忘れてしまったかもしれないと思えるぐらいである。特にアフリカ諸国の手続きは結構難しいところもありいささか不安でも。

また国内も同様で、不要不急の外出を控えるため、どうしても現場で行わなければならない作業や指導、その他どうしても参加が必要なプロジェクト以外は、社内か隔離区間でのデスクワークとなり、出張の機会は激減している。
自分のパフォーマンスを最大限に発揮できない日々を、パソコンと向かい合いながら悶々と過ごしているが、今まで手を付けられなかった新規事業の計画立案に着手できてはいる。
ただどうしても頭で考えることが多く想像が先行してしまい、フィールドワークしながら進めていく姿勢の私は、どうしても前かがみになってしまっているように感じることもある。またデスクワークが多いため実際の姿勢も猫背気味でもある。

今も、自宅で周りが寝静まった後、パソコンに向かい資料づくりをしていると、遅くまで私と付き合ってくれている愛猫たちのユニークな姿が目に入ってくる。

彼らの姿をみて、自分の実際の姿勢、そして自分の行動や考えも前かがみではなく、背筋をしっかり伸ばしていかなければならないとあらためて思えた。彼らもまた素敵なパートナーである。

5日6日、世界遺産で知られる熊野を現地調査とミーティングのために訪れた。
今回は熊野古道に面する場所を保有する知人から、その素晴らしい自然や植物を大切にした取り組みや、まちおこしをしたいという相談を受けての訪問である。

朝、新大阪でパートナーと合流し、車で現地へと向かう。途中でお土産物を購入。和歌山県田辺市内で、ランチミーティングをした後、目的地である中辺路高原へと向かう。

熊野古道の中辺路ルートの入り口である滝尻王子を参拝し、高原のまちへと入る。
高原は山の中腹にあり、40世帯ほどの、自然に囲まれた素敵なまちである。まちに入ると車を停められる場所があり、そこからは熊野の山々が見渡せ、とても素晴らしい眺望である。

そこで高原のまちの説明を受けた後、知人の所有する区域の植生や地盤の確認などの事前チェックを行った。そこには杉やヒノキをはじめ、畑にはシキミが多く植わっていた。
そう、中辺路はシキミの産地である。ただ近年はシキミを出荷される生産者が少なくなり、各地で放棄地も出てきているとのことである。これも何とかテコ入れできないかとも感じた。

簡単にだがチェックができたので周辺の状況を確認しに出かけるため、一旦宿泊地である「霧の郷たかはら」へと向かった。

とても素晴らしい宿泊施設で「日本で行きたい宿TOP5」に入ったことがあるとネットでも紹介されていた。

玄関をくぐるとその素晴らしさが伝わってくる。ここで施設の見学とコーヒーブレイクをして、再び周辺探索のために出かけることにした。

やはり熊野の地でプロジェクトを進めるのであれば、熊野大社本宮は外すことができないため、久しぶりに参拝した。

ちょうど本殿前では舞?を奉納されており、しばし拝見。

そして再び高原に戻り、宿泊施設「霧の郷たかはら」に到着。
入口ではオーナーのジアンさんが出迎えてくださった。とても丁寧なお迎えに加えて、ユーモアあふれる気さくな対応であった。

施設内も案内していただき、ここで開業した経緯や、これまでのご先祖様の活躍エピソードも聞かせていただき、そのスケールの大きさにも驚かされた。
また彼自身も高原のまちを活性化させるために様々な取り組みをしており、感性の近い私たちは意気投合し、今後お互い協力しながら高原のまちを盛り上げていく取り組みをしようということになった。とても楽しみである。

とても盛り上がった情報交換の後、部屋に移動。そこからの景色は最高で、夕焼けがとても美しかった。さらに、透き通った空気のため、夜は星が手に届く距離に感じるぐらいキラキラと輝いていた。本当に素敵なロケーションである。

夕食は地元食材や山採りの山菜などが豊富で美味しい。さらに彼がしばらく暮らしていたスペインでの経験から、新鮮な食材をスペイン風に調理したものも本当に美味しかった。
その後も時間の許す限り、ミーティング行い、終了後は各自部屋に戻ることにした。

翌朝一番は禊のような雨がさっと降り、とても緑が美しい。
朝食をいただき、ホテルにて木工をされる方とのミーティング。
地元の方々との関わり合い方や、土地や木々の有効な利用方法などについてレクチャーを受けとても勉強になった。

本来であれば、この打ち合わせを終えて、午前中で帰阪の途に就く予定であったが、その方の計らいで急遽午後から森林組合や行政の方を招集していただけることになり、各自ランチをとった後に再集合するため、一旦解散した。

そして「霧の郷たかはら」をチェックアウトし、別れを惜しみ、再会の約束をして最後に記念撮影を行った。
二人で話した夢はいつかきっと実現させたいと思っているので、乞うご期待である。

ランチをするために近くのカフェへと向かった。ここは通常は予約でいっぱいであるようだが、うまく着席することができ、美味しい料理をいただくことができた。さらに陶芸の窯をもっており、とても美しい陶器を焼いていたのが興味深い。

食事をしていると、あることがきっかけにオーナーとお話する機会に恵まれた。
来年5月にグランドオープンされるということで、その機会にイベントなどをしていただけないかとのお声を掛けてくださった。素敵なカフェで、食事に陶芸品、そこのガーデンにて、何かユニークな取り組みができればと思っている。

ランチがランチミーティングへと変更になった後、地元の行政や世話役の方々との懇談会が行われた。この土地の歴史や産物などの話を聞き、まちおこしやブランディングについての意見交換会をし、非常に有意義な時間となった。
おまけにミーティング終了後、ご担当の方が現場に同行して指導していただけることになり、予想以上にスピード感を増すことができた。

その後、お世話になった方が作られる木工品などを拝見し、私たちのオリジナル品制作についてなどのお話をすることができた。

移動時間を差し引くと丸1日の訪問であったが、想像以上にうまく事が運んだり、予想外の出逢いもあったり、とても充実した訪問となった。お世話になった皆様、本当にありがとうございます。

さらに今回の私たちの訪問を見守っていただき、お導きいただいたであろう熊野の全てに心より感謝である。

今回も、とても重要なプロジェクトの会議に出席するため横浜に向かった。

関西から横浜へとなると新幹線を利用する方も多いと思うが、私はいつものように飛行機である。

飛行機利用の主な理由は、このような時期なので、できるだけ駅など混雑する場所での密を避けるためである。
定刻に伊丹空港を出発し、羽田空港に到着。その後電車にて移動と思ったが、駅利用を控えるためにリムジンバスに乗る。予想通りにすいていて私以外に1~2名の利用であった。
実際に乗っていて移動時のCOVID-19への不安より、運輸事業者の深刻な経営状況などの方がよほど心配になってしまった。

ガラガラのバスは予定より早く横浜市内に入る。山下公園付近を窓から眺めながら、私は馬車道にて下車し、桜木町のホテルへと向かった。

ホテルに向かう途中、横浜市役所前を通る。玄関近くの素敵な植栽が印象的である。
横浜市は毎年「ガーデンネックレス」などのイベントを行い、緑化などにとても力を入れていて素敵な街である。私たちの本社が所在する宝塚も園芸の街ではあるのだがな~~とついつい思ってしまう。

ホテルに到着後は、翌日のミーティングの資料の読み込みなどデスクワークを行う。夕食も近くのコンビニで買い込みホテルでいただいた。

翌朝、食事をしてから、遅れないように余裕をもって会議場へと向かった。
・・・にも関わらず、相変わらず目印に木がなくコンクリートに囲まれると方向感覚を失ってしまう又右衛門は、少し迷ってしまいギリギリに目的地への到着となった。

定刻に始まった会議は、参加者各自の素晴らしいプレゼンがあり、積極的な意見交換もなされて、緊張感に包まれながらの雰囲気でとても有意義なものであった。

会議終了後、帰阪の前に少し時間があったので、植栽の調査も含めてみなとみらい辺りを歩いてみた。
久しぶりにこの地を訪れると、青年会議所で現役だったころ、毎年、夏に開かれるサマーコンファレンスに参加するために、この地を訪れたことを思い出す。しょっちゅう徹夜しながら、青年会議所活動に没頭していたころを懐かしく感じる。しかし体力は衰えたが、今でも情熱は変わっていない。むしろあの頃より熱いかもしれないと言える。

そのような熱い想いを抱きながら、炎天下をひたすら歩き、いよいよ始まるプロジェクトに没頭できるかもしれない自分がいることが嬉しく、血が沸いてくるような感じがして、楽しみで仕方ない。

今朝も4時30分ごろ起床。いつものお朔日と同じ1日が始まった。

朝一番に自宅の神棚をお祀りし、地元の氏神様を参拝した。

次に本社の神棚をお祀りし、大阪営業所に移動。事務所と売り場の神棚をお祀りした。

そして大阪営業所の氏神様を参拝する。全く毎月変わらぬ同じの流れのお朔日である。
しかし今月のお朔日は、少し特別である。それは私たちの会社は7月決算のため、8月1日からは新しい年度になるからである。

そのような特別な気持ちを持ちながら参道を歩いていると1年間の色んなことが思い出される。

COVID-19の影響で様々なことがあり、厳しさに直面しながらも、笑顔でお客様に接して奮闘してくれているスタッフには頭が下がる思いである。その姿が、私の原動力となり、さらに積極的に前へ前へと進ませてくれる。

おかげで新しい年度は、二度とないかもしれない、とてもやりがいがあるプロジェクトへの参画や新しい事業への取り組みもあり、楽しみでいっぱいである。
そのようなことにチャレンジできるのも、今まで支えてきてくれた取引先やスタッフなどパートナー、そして何といっても植物のおかげでしかない。

さ~胸を張ってみんなと手を繋いで新しい年度にいざ行かん!

今日は、滋賀県へと向かう。滋賀へ行くのは久しぶりかと思う。岐阜、名古屋、北陸、関東に車で行く際には必ずと言っていいほど滋賀県を通るのだが、ほとんどが通過するだけで、仕事で行く機会は今まであまりなかった。ひょっとしたら目的地が滋賀県となったのは、学生時代に琵琶湖に釣りに行ったか、観光で行った時以来かもしれない。

そして今回は、新しく始めるプロジェクトについて簡単な告知をしたところ、いち早く反応してくださった國枝さんのところをご訪問した。

國枝さんは、独特な魅力をもつバラを「WABARA」として展開され、国内では有名であり、海外でも高い評価を得て活躍中のバラの生産者である。彼らの送り出すバラは、とてもしなやかで個人的にはバラ本来の魅力を存分に引き出していると思っている。

そして今回はそのような國枝さんに久しぶりに再会することができた。

どのようなプロジェクトであるかは、現時点では控えるが、一つのことがきっかけとなって話が大変盛り上がり、いくつかの面白い取り組みに繋がっていきそうでワクワクしている。

そのような打ち合わせの後に、國枝イズムを聞かせてもらいながらハウスを拝見し、一本一本、素敵なバラを紹介してもらった。

ハウスを観終えるころには私の手元には可愛らしいブーケのようにバラが集まり、そこからは、國枝さんのバラに対する熱意や努力、そして植物に対する優しい想いが十分に伝わってきた。

さらに若いながらも花き業界への想いも強く、とても頼もしく思えた。
これからはビジネスだけでなく、花き業界の活性化と次世代生産者への取り組みなど、一緒にできることも多く感じられ、とても素敵な再会となった。

きっとバラに人生をかけた二代目又右衛門や、共通の友人であった金澤大樹くんが、あらためて引き合わせてくれたのかなと感慨深く感じることができた。
このように引き合わせていただいた方々にも恥じぬような取り組みを今後は積極的に行っていきたく思っているので乞うご期待である。
圃場を後にする際も、とても親切で丁寧な対応をしてくださり、人としての素晴らしさを十分に感じると共に、彼への期待感はさらに高まることになった。

午後は、もうひとつの訪問先である滋賀県の栗東へと向かった。
栗東と言えば、競走馬のトレーニングセンターなどがあり、全国的に有名な場所である。

そう私は、馬主なので仕上がり具合をみるための訪問である。
・・・と言ってみたいところであるが、そのようなことができる資金も知識も何もない薔薇園植物場の場主(ばぬし)である(笑)

それなら何故栗東にということになるのだが、以前ご案内したことがある「マリネックス」というフルボ酸を多く含むバラエングループ製造の商品が、農業分野に限らず、水産や畜産に好結果を残しており、それであるならば競走馬の抱える様々な問題の解決につながるのではと思い、ある企業を訪問した。

こちらからは私と「マリネックス」開発者、そして農学部畜産学科卒で馬に関する卒論を書いた弊社のメンバー同行で、私たちの取り組みについてお話をした。

その企業の方は、競走馬や厩舎、生産牧場などに深く関わられており、ネットワークや知識も豊富である。また近年、競走馬へのストレスの増加にも強い意識をもっておられ、私たちの製品や取り組みをご理解いただけ、製品の可能性をはじめ、とても今後が楽しみになる多くのアドバイスをいただくことができた。

COVID-19が蔓延しはじめてから、土日は自宅などでひたすらデスクワークをすることが多くなっており、気分転換の休憩中にテレビチャンネルを触っていると、競馬中継が目に入り、そこで残念なことに競走馬が心臓発作で亡くなったという事故の情報を聞くことがあった。
そのような事故が起こる可能性を少しでも低くすることや、健康に成長してもらうことへのアプローチが可能であるとみている。
さらにあるパートナーが数年来引退馬への支援をしており、そのような馬たちが、長く健康に過ごしてもらうためにも役立ててもらえると思っている。

今後どのように進んでいくかは未確定な要素が多くあるが、私たちの植物や開発した製品が、地球や動植物の役に立てるのであれば本望であるので今後も積極的に進めていこうと思っている。

今日もそのような素敵な再会と出逢いがあり、本当にワクワクの1日となった。

帰りがけの道にあった飛び出し注意の看板が栗東らしくとても気持ちも和ませてもらうことができた。

今まで少なかった滋賀県への訪問が、この日を機にこれからは多くなるのであろう・・・・・楽しみがいっぱいである。

この日は急遽、新しいプロジェクトの相談で、香川県へと向かった。
香川県と言えば、私が花き業界に入り、花束加工や卸をはじめた頃に、初めて産地へ向かった県である。もう30年以上前のことになる。

当時、お盆や年末の需要期に菊の安定供給をめざしてJAへとの取り組みで伺ったことが、今でも継続していただいているホウナン地区との契約栽培(PHM)のきっかけにもなった。

ホウナン地区とは、仏事用に適した短茎キクの契約栽培プロジェクトなどを全国に先駆けて行ってきており、現在のスタイルになるまで、もう20年以上の取り組みになる。
その頃はそのような活動は全国的では異例であったが、生産者の理解と協力によって取り組みができたことは、双方にとって良い経験となった。その時の苦労によって培われた結束力が今も続いていることを大変うれしく思っている。そのようなことを思い出しながら香川へと向かった。

これだけ菊について書きながら、今回の訪問先は、生産やプロジェクトのパートナーである半田植物園さんである。半田さんはオリーブ生産やレインガーデンなど環境に優しい設計施工などを行っており、私の専門外のことでは多くを学ばせてもらっている。

宝塚を出発し車で約3時間、朝7時から開いているうどん屋さんにさすがうどん県香川を感じながら、無事に半田植物園へ到着した。

まずは新しいプロジェクトである画期的なコンテナについてのミーティングを行った。実物を前に、その製品のポテンシャルや活用法を話し合いながら選定などを行った。この件についてはまた改めてブログで報告をと思っている。
この他にも植物のこと、環境のこと、ガーデンのことを話し合い、しっかりデスクワークを行った。

その後、半田さんの圃場へと向かった。ここには半田さんが生産されるオリーブが植わっている。

そして隣接するハウスでは、今秋に行うあわじ花博20周年記念イベントのひとつ、子供たちとのワークショップにて使用予定の化学肥料、化学農薬を使わずに育てているオリーブ苗が生き生きと育っていた。手間をかけながらしっかり育てていただけていることに感謝である。

そしてこのオリーブは、私がスペインより試験輸入した時のもので、自社の管理地では、あまり適さなかったため、かなり厳しい状態になったオリーブをここに移動し、半田さんの手によって見事に復活させていただいた。さすがの管理であり、この子たちの恩人である。本当にありがたい。

また、ここでは先日来告知をしている準絶滅危惧種である橘の復活プロジェクトにおいて、その苗生産を一手にお任せしている。おかげさまで素敵な苗を安定的に作ることができ、少しずつではあるが、国内に出荷できるようになってきた。

しかしまだまだ十分な供給量には達しておらず、昨年は皆様のご要望に十分お応えできなかったので、今後はさらに拡大をめざしながら取り組もうと考えているのでご期待いただければである。

そして一通りをチェックし、ランチミーティングをすることにした。
やはり香川といえばうどんということで、うどん屋さんをめざしたが、香川にはうどん以外にも名物があることを教えられ、急遽うどんではなく、そのお店へと向かった。

それは骨付鳥である。鶏肉が大好物な私であり、炭水化物よりたんぱく質を好んで摂取しているので、とてもありがたい。さらに美味しいときているので、お昼からとても素敵なパワーを注入されたようなものである。今回は「一鶴」というお店でいただいた。素敵な店内でかぶりついて食べる鶏肉に感動し、ランチミーティングもとてもはかどった。

そしてさらにとても素敵なお店をご紹介いただけた。これは八十場(八十八)名物のところてん専門店である。

森と水と店舗がシームレスなとても素敵な環境を創り出しており、マイナスイオン満載でとても居心地がよい。そしてそこの水を使ったところてんが暑い夏にはもってこいである。

さらにダイエット中の又右衛門にとっては、身にも心にもとっても良いごちそうになり、最近続いている出張の疲れも吹き飛ばしくれた。

このように仕事にとっても、身体にとっても素晴らしい時間をすごさせてもらったことで、プロジェクトも大きく前に動かせそうである。また色んな発想も思い浮かべられ、楽しみがさらに増えた。

終了後はできれば大変お世話になっているホウナンの生産者の皆さんへ陣中見舞いへと向かいたがったが、時間の都合がつけられなかったのと、ただでも暑い中、暑苦しい私が急に顔を出すと、繁忙期前に熱中症になられて困るので、もう少し涼しくなってから再訪問しようと思っている。

それにしても香川は素敵な街であるし、多くの仲間がいて、学ばせてもらえる。私も香川のうどんに学んで、コシのあるプロジェクトをすすめていきたいと思っているので乞うご期待である。

14日は、朝一番から市場での会議、午後から急ぎの新しいプロジェクトの打ち合わせなどのため、人ごみをかいくぐりながら移動し、とてもいい内容のミーティングを行うことができた。

それぞれのミーティングが中身のあるもので、気がつけば全てが時間をおしてしまい、予約していた飛行機に乗り遅れてしまった。何とか最終便に乗ることができ、その機内でブログを書いている。

昨日、前橋工科大学でのミーティングの後、上野で下車し、先日の日本植物園協会の総会で案内いただいた国立科学博物館で開催されている特別展「植物 地球を支える仲間たち」を観覧した。

資料がいっぱいで重いリュックをロッカーに預けて早速特別展会場へと入っていった。

まずは、“植物という生き方”というテーマで始まる。
動かない生活の中で次世代を作るための生き方、光合成のこと、植物と五感、擬態などとても楽しく学ばせてもらえる。

三村先生の言葉で「植物として生きるということは、産まれ落ちてから成長を続ける長い間、同じ場所にいて、晴れの日も曇りや雨の日も、きわめてアクティブな日々をすごすことになる。そのような植物の生き方を紹介したい。」とあり、その言葉の重みを感じつつ植物の生き様を観ることができた。

次には“地球にどんな植物が存在しているか?”というテーマ。

そこには“〇〇過ぎる植物たち”として最高樹高の植物「セコイアメスギ」や、最太の幹の「メキシコラクウショウ」、最大の花の集まりとして「ショクダイオオコンニャク」、最大の花「ラフレシア」、最長寿命の葉「ウェルウィッチア・ミラビス(奇想天外)」などが紹介されていた。もちろん会場が限られているので全てが生体のものではないが、再現された模型や写真で紹介されとても楽しませてくれた。

続いて“植物の形と成長”として、受精や遺伝子、細胞などアカデミックな内容であった。
特に「青いキク」「光るトレニア」には多くの人が興味深く観察していた。是非会場で観ていただければと思う。

そして“植物はどのようにして進化してきたか?”が、とても素敵なイラストなどで紹介されており、“本当は怖い植物たち”として食虫植物やライオン殺し、毒草などの紹介があり、とても楽しませてもらうことができた。

しっかり見れば数時間はかかるので軽装で、メモを片手に観に行くことをお勧めする。会場最後には公式ガイドブックも販売されているので詳しく知りたい方にはお勧めである。

尚、観覧には事前予約が必要のためお忘れなきように・・・

そして特別展の後には、常設展も少しだけ観覧した。時間がなくゆっくり観ることができなかったが、とても素敵な施設で、展示物も迫力満点である。

まるで小さい頃に戻った気分になり、ワクワクしながら色んなことを学ばせてもらえた。そして改めて生き物の命や地球環境に対して考え直す機会にもなった。

そしてとどめに自分の前に古代人がそそり立った。
まるで又右衛門のご先祖さまが、「おい。地球のためにしっかりがんばれ!!」と言わんばかりの顔で現れたような気がしてハッとさせられた。そのような深い意味と学びを感じられる日となった。

追記:前節でこのブログを機内で書き終わり、一段落して窓から、暗い外をのぞき込もうとしたときに、窓に縄文人のような顔が映し出され再度ハッとした。
それは明らかに反射した又右衛門の顔であったが、私には縄文人の顔に見えて、あらためて「地球のために頑張れ。それを決して忘れるな!」と言われたような気がした。

昨日、弊社会長のワクチン接種へ同行し、その後伊丹空港をめざした。

今回は珍しく、夕方の便である。それは目的地が東京ではなく群馬であり、翌朝の面談に絶対遅れないよう前泊するためである。

定刻に出発した飛行機は、渋滞もなく予定通りに羽田に到着した。

そしてモノレールや新幹線、在来線を乗継ぎ21時に目的地である前橋に到着した。

はじめて訪れる前橋のまちをホテルまで少し歩いたが、暗かったせいもあり、静かな街であるように感じた。地元のお店で簡単に食事をとって、ホテルにチェックインし、明日の面談の資料づくりなどを行って、深夜に就寝した。

翌朝、早めに起きて準備を整え、駅から目的地までの40分ほどを歩いて行こうとしていたら急に雨が降ってきて、お土産などもあったので、めったに乗らないタクシーにて現地に到着した。

今回の訪問先は、前橋工科大学である。先日、あるプロジェクトについて研究していたら、この大学の教授の取り組みや、考え方に共感できるところがあり、早速連絡をしたところ、面談の機会をいただけるということで今回の訪問となった。

初対面であるため、はじめは少し表情がかたく感じたのだが、バラエングループの取り組みや又右衛門の活動、健康な植物(みどり)の力で社会の課題を解決したいという目的に共感いただき、厳しい眼差しでありながらも、次第に優しい笑顔を見せてくださり、私のような人が必要ながら、出会うきっかけがなかったので、このように来てくれたこと嬉しく思うという言葉までかけてくださった。

そして業界は違えど、一緒に活動することの必要性にも賛同をいただくことができ、早速一緒にプロジェクトを進めることの提案もいただけた。最初は小さなプロジェクトであるが、そこで実験・検証を繰り返しながら、社会実装をめざしたいと思っている。今後の展開が大いに楽しみである。

予定時間をオーバーしてまで話は続いたが、お互いまだまだ話したいことは尽きないため、再会の約束をし、この地を後にした。

そして帰りの駅で目に留まった「みどりのだるま」を購入し、新幹線に乗り込んで次の目的地をめざした。

新幹線の列車内でだるまを眺めながら、午前中のことをおさらいし、今後の展開について色んなことを考えていると、列車の揺れに合わせて、だるまさんは左右に揺れていた。

そのような姿から、小学校の頃にならった「七転び八起き」の言葉が思い浮かんでくると同時に、又右衛門は七回転んでも八回転んでも必ず起き上がってみせるという気持ちが高まった。そして、大きな揺れには直立不動で力を入れて無理に立つのではなく、揺れに身を任せる方が、ずっと立っていられるコツでもあるのだなーと感じることができた。

今回の前橋訪問で教授をはじめ、だるまさんにも多くを学ばせてもらった。本当にありがたいことである。

「又右衛門だるま」百回転んでも、きっと起ち上がってみせますので、転がる姿も楽しみにしておいてくださいませ。

先週、福島・仙台から一旦帰阪し、再度東北へと向かった。

今回も、いつものように朝一番の飛行機に乗るために伊丹空港へ。お土産を買い込んで乗り込んだ飛行機は、迫りくる雨雲から逃げるように東北へと飛んだ。

到着してすぐ契約産地へと向かい、圃場を見た後、食事をいただきながら、今後のプロジェクトを進める予定について屈託のない意見交換を行った。
その中ではとても将来的に楽しみなことが視野に入ってきたのでワクワク感で頭の中がいっぱいになった。さらに美味しい地元料理をいただき、お腹も満たされ最高の気分になった。

そして、次の目的地である安代へと向かった。
安代は日本を代表するリンドウの産地で、海外進出も果たしているなど、とても積極的に生産を行なっている。
今まで安代とバラエンが十数年取り組んできたいくつかのプロジェクトを思い出し、はやる気持ちを抑えて車を走らせた。

夕刻予定通りに安代に到着。リンドウ生産に関わるメンバーから特に懇意にしている人たち数名で今後について話をした。

話の中ではCOVID-19や流通問題による課題も多くあるが、今まで行ってきたプロジェクトは引き続き行いながら、更に新しいものにも取り組んでいこうということになり、これもまたワクワク感でいっぱいである。
そしてこのような時期なのであまり長い会議は控えるべきだと適度な時間で切り上げ、ホテルに戻ることになった。

そして私は、安代の常宿でもある静流閣の部屋で、デスクワークをすることにし、日付が変わる頃に一人温泉につかった。
温泉には誰一人おらず貸し切り状態で、泳ぎこそはしないが、広い湯舟で右に左に動きながら優雅に過ごさせてもらった。
この温泉はとてもいいお湯なので是非皆さんにもお勧めである。

翌朝はとても腕のいい生産者である種市さんに迎えに来ていただき、何はともあれ、とてもお世話になった人のお墓参りをした。
そう、小笠原さん(以後はおがさん)のお墓参りである。

おがさんは花き業界での戦友と言えるほどのお付き合いをしていたのだが、昨年お星さまになってしまった。

私がまた仲卸として駆け出しのころ、又右衛門の取り組みに賛同してくださり、安代リンドウとバラエンの関係を創り上げるために一役買っていただいた人である。そして長年一緒に商品開発などのプロジェクトを行ったり、一緒に海外研修へ行ったりした数少ない仲間であった。

COVID-19で県外移動を自粛する中、今回やっと墓前にて手を合わせることができた。
そして安代リンドウとバラエングループで灯した火は、消すことなく前へ前へと進めていく約束をし、涙が浮かびながらも笑顔でお互いを見送った。

その後、種市さんの圃場を拝見させてもらい、今夏の状況も聞かせていただいた。

試験栽培の品目も多くあり今秋が楽しみである。
そして出荷で忙しい時期なので、圃場を後にすることにした。

その後、十和田近くにある珪石を販売する取引先へと向かった。
ここの十和田水砂はとても水はけが良いにも関わらず、水もち肥料もちが良く、植物の生育にとっても良い。
今春より関西では私たちが販売させてもらうことになったのだが、様々な生産者や造園家の方々から高評価を得ている。

綺麗に整理整頓された工場に、出荷を控えた珪石が多く並んでいた。
まだまだ関西では馴染みが薄いので、この珪石のもつポテンシャルの高さを実感してもらうために今後も積極的に勧めていきたい。
農家から盆栽家まで様々な方々の要望に応えられ、新しい使い方もできるのではと思っており、これもまたとても楽しみである。

工場訪問後は、時間に余裕を持ち、ゆったりと車を進めながら空港へと向かった。

空港への道中は緑が多く、休憩地では草花に触れながら、全く疲れも感じないままにたどり着いた。そして帰りの機内でこのブログを書いている。

今回の東北は、七夕とも言えるような再会ができたのではないだろうか?
コロナ禍における先行き不安の中、スタッフやパートナーのおかげで常に前へ前へと向かうことができることは儲かっているかどうかよりも、もっと幸せである。

又右衛門の頭の中にはまだまだ様々なプロジェクトが詰まっている。楽しみにしていただければと思う。

さ~週末はミーティングが多くあり、週明けの出張の準備もある。確かに忙しく疲れもあるが、今の私にとっては遠足に向かうような気持である。

皆さん。今秋の取り組みを楽しみにしておいてくださいませ(^-^)v

2日。今日は福島・仙台へ向かう。

毎度のように朝一番の飛行機で向かうが、今回は2泊3日になるので、駐車場料金を倹約するため空港までは電車で向かうことにした。いつも空港近くで利用しているタイムズは24時間660円なので、2泊3日になると1000円ぐらい変わってくるので大違いである。そのためにいつもより30分早めに自宅を出発した。

そしてさすがの公共交通機関。数分の誤差もなく予定通りに空港に到着。チェックインをすませ、飛行機に乗り込んだ。

雲があつく上空からの景色を楽しむという訳にはいかないので、送られてきた会議資料をしっかり読み込み、次回のミーティングに備えることにした。
ただそのような中でも、時折雲の合間から山の頂を観ることができた。中には写真のように雪がある所もあり、ここはどこだろうと思ったが、なにぶん地理に強くないため見当がつかなかった。

そして1時間少々で仙台空港に到着。レンタカーに乗り込んで120km離れた福島県楢葉(ならは)町をめざした。

常磐道をひた走り約2時間でオリーブが移植された楢葉町天神岬スポーツ公園(http://naraha-tenjin.net/)へと到着した。

到着すると、そこには責任者の鈴木支配人と移植後明らかに元気を取り戻していたオリーブくんたちが出迎えてくれていた。ほとんど葉がなかった樹齢約350年のオリーブもしっかり新葉を出していた。

行儀よく並んでいる100年オリーブくんたちも、しっかり葉を出し、とても皆さんに可愛がってもらえてしあわせですと私に伝えてくれているように思えた。

その後、各点検を行い、とても素敵なランチをいただきながらミーティングを行った。

特にこのすいとんが美味しかった。このすいとんは「マミーすいとん」と呼ばれている人気料理である。

「マミーすいとん」とは、同町にあるJヴィレッジにて合宿を行っていたサッカー日本代表の監督(当時)であるフィリップ・トルシエ監督が食した時に、故郷のおばあちゃんの味に似ていると驚き、マミー、マミーと連呼したことから「マミーすいとん」と名付けられたとのことである。是非近くに行かれた方は食されることをお勧めする。

さらにこの天神の湯はとてもいい温泉である。又右衛門の地元でもある兵庫県の有馬温泉に似たような温泉で、とても気持ちが良く、以前植栽工事の際に泊まった時につからせていただき、肩こりや擦り傷に良く効いたことを憶えている。また、宿泊したら美味しい朝食もあるのでとてもお勧めである。

今回の訪問は、出迎えてくださった皆様やおいしい食事、元気になったオリーブくんたちにパワーをもらい、更に新しいプロジェクトへの繋がりも実感でき、とても有意義な1日となった。

その後再び高速道路をひた走り、宿泊地である仙台へと到着。
素敵な余韻に浸りながらホテルの部屋にこもり、眠気が訪れるまでパソコンへと向かい、資料づくりをすることにした。

翌日も朝は引き続きデスクワーク。そして夕方から協会の正副会議に出席。会議では各地から集まった少数メンバーで積極的な意見交換を行うことができ、今後に向けての貴重な時間となった。

そして仙台で宿泊し、4日、帰路についた。

帰りの飛行機に搭乗する間際に、携帯のアラームが鳴り響く。やはりこの地にてアラームが鳴り響くと真っ先に震災のことが脳裏をよぎる。そしてすごく不安な気持ちでスマホの画面をみると大雨による土砂崩れの警報である。

先日来、日本各地で線状降水帯による大雨の被害が多発している。目を覆いたくなるような状況が頻発している。被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げます。

報道では自然の猛威と連呼されているが、私は、必ずしも自然の猛威という表現がぴったり当てはまるように思えない時がある。確かに人為的に被害を及ぼすことをしていないのであれば自然によるものであるのかもしれない。しかし、そのようなことが起こりえる原因の気象変動を助長したのが人類による開発などであるならば、自然の猛威という言葉がしっくりくるように思えない。

いずれにしても、地球は植物や動物、気象などにより多くのメッセージを伝えてくれていると思う。そして私たちは他の業界よりも植物からの恩恵をうけて生きているので、いち早く植物のメッセージを読み取り、警鐘をならしていかなければならないと思う。少しでも悲しみで途方に暮れる被災者を減らしていくために・・・