四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2025.07.17

又右衛門 京都薬用植物園へ。

沖縄から帰り、荷物を片付け、少し眠ると朝。そして今日は以前から訪問が中々叶わなかった武田薬品 京都薬用植物園を訪問することができた。

 

京都薬用植物園の方々とは、毎年開催される日本植物園協会の総会では顔を合わせており、お話もさせていただけている関係で、会う度に近々訪問させていただくと言いながら、うまく時間調整ができずにお伺いできずで、2年越しで今日やっと訪問させていただくことができた。

朝、宝塚、豊中を出発した時は、相変わらずの雨。それもどしゃ降りであった。そのこともあり、道は渋滞し約束の時間に少し遅れてしまったが、何とか無事に到着することができた。

 

しばらく山沿いの細い道を縫うように車を走らせていると、目の前に素敵な園が見えてきた。そして門をくぐると、とても素敵な建物が見えてきた。ここが植物園の事務所である。その建築は植物園の事務所とは思えない素敵な建築であった。そして玄関を入ると遅れたにも関わらず笑顔で私たちを出迎えていただけた。

 

 

そしてとりあえず荷物を置かせていただき、まずはタケダの歴史に触れることができる展示部を特別に案内付きで拝見させていただけた。

 

 

会場内には歴史的な展示物が多くあり、とても興味深く拝見することができ、今まで知らなかった薬について学ぶことができた。ただ私にとっては先代から代々引き継がれ、さらにはいち早くグローバル化をしてきた企業精神に多く学ばされ「世界に尽くせ」という言葉が深く胸に刺さった。

 

しばらく展示物を拝見させていただいたが、このままではキリがないので一旦場所を応接室に変えて、バラエングループの取り組みや開発している製品の案内をさせていただくことにした。

 

私たちからはいくつかの製品の説明をしたところ興味を持っていただくことができ、さらに私たちから共同でのテストができる機会をもっていただければ、積極的に関わらせていただくことの提案を好意的に検討いただき、さっそく試験導入をしていただくことになりそうである。多くの症例や特許も取得はしているが、まだまだエビデンスが足らない私たちにとっては、とてもありがたいことである。今後が楽しみである。

 

そして室内でのミーティングを終え、せっかくなので雨ではあるが薬用植物園を見学させていただいた。

 

園にはハーブをはじめいろいろな植物が植えられている。それも見たことはないが聞いたことがある植物が多く、ネームプレートを見ているだけでも楽しくなる。

 

さらに、特別にその葉を食べさせていただけた。ハッカでスッとするものから、ピリピリするもの。

 

 

ものすごく苦いものから甘いものまで、口の中が混乱するほどいろんな味を楽しませていただけた。その味に一喜一憂する私たちはまるで少年少女のようなものであったと思う。

 

 

特に温室内のバニラは見事であった。

 

この園では、今ではこの植物をつかって薬をつくっているとかビジネスにつなげているのではなく、この園を運営することでより多くの人に、薬の歴史や由来、役割などを伝えていくために運営しているとのこと。本当に素晴らしい取り組みであると感じた。

 

 

今回は雨のためゆっくり時間をかけて観ることができなかったが、それでも結構長い時間楽しませていただけ、とても有意義な時間となった。本当にお世話になりました。是非時間をつくって再訪したいと思います。ありがとうございました。そして一緒に取り組めることを楽しみにしています。

 

そして帰り際には、園の横を流れる川に堆積する白川砂を眺めながら、後ろ髪をひかれる思いでこの地を後にした。

 

午後からは、車を走らせ大阪市内へと向かった。時間がタイトなので途中コンビニで簡単に燃料補給し、いつもお世話になっている神戸植物防疫所へと向かった。

 

今回の訪問は明日、輸出する植物の検査である。検査は無事に合格し、書類を受け取った後に帰社。雨がまだ降り続いている中、輸出用の植物の荷造りを行い、準備万端で帰宅し、後は自分の荷物をつくるだけとなった。

 

帰宅後遅くまで荷造りはかかってしまったが、何とか日付が変わるまでには終わることができ休むことにした。さて明日からまた海外。少し疲れ気味だが頑張っていこう。