四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.09.30

又右衛門 九州へ② 久留米にて。

はじめてのホテル。時間的なものと精神的なものが重なり、少し寝不足気味であったが、ホテルの朝食をいただき、最近控えめにしているコーヒーを数杯流し込んで、しゃきっとさせてレンタカーに乗り込んだ。
今日は久留米の園芸センター付近の取引先への訪問であったが、早めにホテルを出て少し時間ができたので、花き園芸生産で有名な田主丸へと向かった。

実は、予定がはっきりしていなかったためアポなしの訪問ではあったが、内山園芸さんが出荷の手を止めて対応してくださった。

内山園芸さんとは展示会でよくご一緒することがあり、懇意にしてもらっている。

圃場には出荷を控えた素敵な鉢物が多く並んでおり、その一角で私が頼んでいる稀少なものをしっかり確保してくださっていた。嬉しい限りである。
あまりにも急な訪問であったのでご迷惑をかけてはいけないと思い、早めに帰ることにしたが、短い時間の中でのとても親切なご対応に人柄の良さがにじみ出ていた。内山さん。ありがとうございました。

少し移動し久留米緑化センターに寄り、車の窓からさっとだけ拝見した。
久留米と言えば約10年前訪問した時に、とても可愛いヒヨコの形をしたトピアリーに出会い、それにひかれて出荷できるものを全て送ってもらったことを思いだした。
その時にFacebookにアップしたところ多くの問い合わせをいただき、瞬時に完売したことが懐かしい。このように各地を周ると思ってはいなかったものに出くわすこともあるので、生産者訪問は価値がある。

そして九州地区で園芸センターの多店舗展開をされている平田ナーセリーさんへ。
今日は新しいプロジェクトのミーティングのため、もちろん事前アポはありで訪問させてもらった。
売り場と隣接するハウスなど広大な土地であるため、少し迷いながら無事に本社事務所へと到着した。
そこには平田社長がお待ちになっており、久しぶりの再会となった。
以前は展示会で見かけると声をかけてくれていたが、最近はCOVID-19の影響もあり、展示会が激減しているので中々お会いすることがなかったが、相変わらず柔和でありながら力強さを感じる方であった。
そして早速お互いの状況についてお話をした。

平田ナーセリーさんは歴史もあり、生産から販売までされており、いつも素敵な取り組みをされている。
さらに小売りについては大型店舗の多店舗展開もされており、地域の園芸発展に寄与されてきた。

そのような平田社長と、さっと互いの考えをすり合わせていくだけで、今までにない取り組みなど、いくつかのプロジェクトが思い浮かんでくる。
それも構想や希望だけではなく、実際の販売や生産に携われている企業である平田ナーセリーさんなので、話も早く、実現性も高く感じている。また平田ナーセリーさんと一緒だからこそできることも浮かんできて楽しみである。
この場ではどのようなプロジェクトかは言えないが、うまくいけばすぐに取り組めるもの、具体的にできることもあるので楽しみである。

そして時間となり、今後は積極的に進めていくことを互いに確認し、久留米を後にした。

福岡空港にもどり、出発まで素敵な方とミーティングを行った。
今まで違う業界で活躍されてきたことを活かし、私たち花き園芸業界に新しい風を吹かせてくれそうな方である。その方とは飛行機が出発する間際まで花き園芸業界の抱える課題や今後についてざっくばらんにお話することができた。

この2日間の九州は、開発、共創、協力など様々な取り組みについて貴重な議論ができた。
多くの方々からの指導を受けながら進めてきた環境に優しい農業、花き園芸業の発展の一助となる取り組みである。
またひとつ悲願の花のつぼみが膨らみかけたことを実感するとともに、これを実装させることが大切であり、重要な役割を担わなければならない責任感を強く感じることができた九州訪問であった。