四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.09.25

又右衛門 九州へ① ヒガン花を見ながら想うこと。

今週はお彼岸。卸の現場は総員出動し、お花の供給で大忙しである。
その現場ではもはや戦力外ともいえる私は、府内の生産者のもとを訪ねたり、いくつかの大事なプロジェクトの会議に出席したりが続き、バタバタの一週間であった。

ヒガンといえば、まずお墓参り。もちろん私も金岡家のお墓参りをした。
またヒガンといえば、彼岸団子。最近はお供え用のものはスーパーや和菓子屋さんで買うことが当たり前のようになってしまったが、私が小さい頃はおばあちゃんが自宅で小豆を炊いて作っていたことを思い出す。その頃の刷り込みか、私はあんこ(つぶあん限定)が大好きである。一時は「講演のお礼は、あんこでOK」と言っていたぐらいである。

それとヒガンといえば、彼岸花。この時期には田舎のあぜ道ではよく見かける。
今年初めての彼岸花は先週の九州出張にて見ることとなった。
少し前置きが長くなったが、その九州出張のことを今回は書きたいと思う。

今回は、朝一番の飛行機で伊丹空港から福岡空港へと向かった。天気はやはり雨。相変わらずのレインマンである。

そして空港からレンタカーで長崎へと向かう。途中サービスエリアで、気になるパンを見つけて購入、再び高速を走り、目的地である諫早へと到着した。
今回の長崎での目的は、パートナーと進めている農業用資材の試作ができたため、今後についてのミーティングである。

そのパートナーとは少し前からのお付き合い。農業や環境分野において研究と実践を繰り返してきて、驚く実績も持っている方である。年齢は90歳。もちろんという言い方は失礼かもしれないが、リモートでの打ち合わせができる方ではない。そのため現地にてしっかり聞き取りをしたいと思った。

今回、いくつか製品の開発に取り組んだが、化学合成品などは使わずに、全て天然の物質によるものである。すでに実績もある溶液を、特殊な製法で混合させたもので、バラエングループの試験農場でも防虫・殺虫の効果が確認できている。さらに今回バラエングループの資材に加えることで、強化されたオリジナル資材をいくつか作ることができた。

適応するものとしては、製品A~Dは温室コナジラミ、ヨトウムシ、葉ダニ、スリップス、カイガラムシなどに効果実績があり、フザリウムやボトリチスなどの菌類にも効果が期待できる。
また植物の生育の補助も行える。ただ化学品ではないので使用上のテクニックも必要になるが、テクニック次第では、その効果はまだまだ未知数である。
さらに畜産においても家畜の健康な成長の助けになるであろうと思っている。
まさに農家にとっては待ち望んでいたものであり、私が10数年前に地球と生産者の健康を守るために起ち上げたアースフィール社の悲願である。そのヒガン(彼岸)の花がもうすぐ咲きそうで、期待も夢も蕾も膨らんでくる。

このような魅力的なミーティングは半日かけてもまだまだ終わらず、移動の時間がきたので後ろ髪を引かれる思いで長崎の地を後にし、宿泊地である久留米へと向かった。

再びレンタカーに乗り込み、約2時間で久留米に到着。
ホテルにチェックインして、部屋に荷物をおいて、テイクアウトのお店に駆け込んだ。外は引き続き鉛色の雲が広がる暗い空なので、カラフルな餃子を購入。

さらにお昼にサービスエリアで購入した派手目のメロンパンをホテルの部屋でいただいた。色が綺麗だったからかもしれないが、気分が明るくなったような気がする。
さ~明日は久留米で活動。久しぶりなので楽しみである。