四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2021.07.04

又右衛門 東北へ。福島 宮城へ。

2日。今日は福島・仙台へ向かう。

毎度のように朝一番の飛行機で向かうが、今回は2泊3日になるので、駐車場料金を倹約するため空港までは電車で向かうことにした。いつも空港近くで利用しているタイムズは24時間660円なので、2泊3日になると1000円ぐらい変わってくるので大違いである。そのためにいつもより30分早めに自宅を出発した。

そしてさすがの公共交通機関。数分の誤差もなく予定通りに空港に到着。チェックインをすませ、飛行機に乗り込んだ。

雲があつく上空からの景色を楽しむという訳にはいかないので、送られてきた会議資料をしっかり読み込み、次回のミーティングに備えることにした。
ただそのような中でも、時折雲の合間から山の頂を観ることができた。中には写真のように雪がある所もあり、ここはどこだろうと思ったが、なにぶん地理に強くないため見当がつかなかった。

そして1時間少々で仙台空港に到着。レンタカーに乗り込んで120km離れた福島県楢葉(ならは)町をめざした。

常磐道をひた走り約2時間でオリーブが移植された楢葉町天神岬スポーツ公園(http://naraha-tenjin.net/)へと到着した。

到着すると、そこには責任者の鈴木支配人と移植後明らかに元気を取り戻していたオリーブくんたちが出迎えてくれていた。ほとんど葉がなかった樹齢約350年のオリーブもしっかり新葉を出していた。

行儀よく並んでいる100年オリーブくんたちも、しっかり葉を出し、とても皆さんに可愛がってもらえてしあわせですと私に伝えてくれているように思えた。

その後、各点検を行い、とても素敵なランチをいただきながらミーティングを行った。

特にこのすいとんが美味しかった。このすいとんは「マミーすいとん」と呼ばれている人気料理である。

「マミーすいとん」とは、同町にあるJヴィレッジにて合宿を行っていたサッカー日本代表の監督(当時)であるフィリップ・トルシエ監督が食した時に、故郷のおばあちゃんの味に似ていると驚き、マミー、マミーと連呼したことから「マミーすいとん」と名付けられたとのことである。是非近くに行かれた方は食されることをお勧めする。

さらにこの天神の湯はとてもいい温泉である。又右衛門の地元でもある兵庫県の有馬温泉に似たような温泉で、とても気持ちが良く、以前植栽工事の際に泊まった時につからせていただき、肩こりや擦り傷に良く効いたことを憶えている。また、宿泊したら美味しい朝食もあるのでとてもお勧めである。

今回の訪問は、出迎えてくださった皆様やおいしい食事、元気になったオリーブくんたちにパワーをもらい、更に新しいプロジェクトへの繋がりも実感でき、とても有意義な1日となった。

その後再び高速道路をひた走り、宿泊地である仙台へと到着。
素敵な余韻に浸りながらホテルの部屋にこもり、眠気が訪れるまでパソコンへと向かい、資料づくりをすることにした。

翌日も朝は引き続きデスクワーク。そして夕方から協会の正副会議に出席。会議では各地から集まった少数メンバーで積極的な意見交換を行うことができ、今後に向けての貴重な時間となった。

そして仙台で宿泊し、4日、帰路についた。

帰りの飛行機に搭乗する間際に、携帯のアラームが鳴り響く。やはりこの地にてアラームが鳴り響くと真っ先に震災のことが脳裏をよぎる。そしてすごく不安な気持ちでスマホの画面をみると大雨による土砂崩れの警報である。

先日来、日本各地で線状降水帯による大雨の被害が多発している。目を覆いたくなるような状況が頻発している。被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げます。

報道では自然の猛威と連呼されているが、私は、必ずしも自然の猛威という表現がぴったり当てはまるように思えない時がある。確かに人為的に被害を及ぼすことをしていないのであれば自然によるものであるのかもしれない。しかし、そのようなことが起こりえる原因の気象変動を助長したのが人類による開発などであるならば、自然の猛威という言葉がしっくりくるように思えない。

いずれにしても、地球は植物や動物、気象などにより多くのメッセージを伝えてくれていると思う。そして私たちは他の業界よりも植物からの恩恵をうけて生きているので、いち早く植物のメッセージを読み取り、警鐘をならしていかなければならないと思う。少しでも悲しみで途方に暮れる被災者を減らしていくために・・・