四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2009.02.03

ミラノ探索。

この日は現地で声楽の勉強をしているKさんに案内していただき、以前行った事のあるコモ湖方面とミラノを探索しました。ミラノの中央駅は数年前に比べ随分改修工事が行なわれていて、近代化されていました。(個人的には、以前のままが良かったのですが)
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またドォモ付近は特に以前と変わりなく、賑わっていました。そして今夜は次の日に帰国する八木氏とのお別れの晩餐会です。Kさんとその友人?に連れて行っていただいたシーフードレストランはとてもおいしかった。Kさんお世話になりました。そして八木さん。お疲れ様でした。気をつけて帰ってくださいね。
ホテルのロビーで一人、ノートパソコン片手に、あ~ぁ、とうとう一人になってしまうのか~。会社のみんなはどうしているのかな?迷惑かけているよな~。それともやはり私がいないほうが気楽かな?なんて思い、少しホームシックになりながら、明日の予定を考えています。

ドイツでの仕事を終え、朝からICEでフランクフルト空港駅へ向かいました。列車は2等のため満員で席が無く通路へ。でも安心、4代目又右衛門の旅の友のリモワのスーツケースは座席に早変わり。難なくと言いたいところですが、途中かばんを忘れかけてしまいました。
八木氏がいなければ今頃は・・・・・。八木さん。ありがとう。
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そして何だかんだと空港に着きチェックインを済ませ、ラウンジで休憩をした後、搭乗しようと搭乗口付近で待っていても、なかなか時間が来ても搭乗ができず、集まっていた人は一斉に散らばり始めたのでどうしたかな?と思い、カウンターで訊ねてみたところ出発遅延とのこと。「しばらく待機してください。あらためて連絡します。」と言われ、再びラウンジに戻り、待つこと2時間あまり。ラウンジ内のテレビで放映されていたニュースではロンドンなどは何年かぶりの大雪とのこと、いやな予感が走る。それは数年前に訪れた時も25年ぶりの大雪でニースからフィレンツェに行く予定の便が欠航になってしまった経験のある私は悪夢の再来を感じてしまい、まさか今回も・・・・・と思ってラウンジにいたところ案内板から乗る予定の便名の表示が消えてしまっているではないか。慌てて「どうした?」と八木氏に聞いてもらうと、やはり今回も欠航とのこと。いやな予感が的中。この日中にミラノに行かなければならない私たちはルフトハンザの窓口に聞くと、ミラノへはフランクフルトから列車かもしくはトリノに飛行機で行ってそこからバスと電車に乗り継ぐと、夜中にはミラノに着くのではと言われ、飛行機でのトリノ行きを決意し、初めての地トリノをめざしました。
そして何とかトリノに到着し、さ~ミラノをめざそうと荷物をピックアップしようとしたところ、今度は私の旅の友であるリモワのスーツケースの足が骨折してしまっているではないか。またまたトラブル。
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ただしこれが厄落としになったのか、トリノからミラノへは行き方も良くわからない上に費用も高い、さらに時間も見えないと思っていたところに、隣にいたドイツ人の方が「俺は今からレンタカーを借りてミラノのリナーテ空港をめざすが一緒にシェアしていかないか?との天使の誘い。もとよりめざしていたマルペンサ空港よりホテルには近い。思わず一緒に行きますと即、商談成立。ここから雪の中、約2時間、無事リナーテ空港に到着。そこからタクシーで何とか宿泊地であるミラノ中央駅前のホテル ル・メリディアン・ガリアに21時ごろ到着しました。(本来なら15時には着いているはずだけど・・・・・)あ~お疲れ様でした。

いよいよ今日が最終日。さすがに会期前半に比べ、来場者は減少した感があります。
でもそこを何とかもっと多くの方に来ていただこうと、主催者や出展者はチラシを配り最後の力を振り絞っていました。
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また私たちもフロントスペースに、さつきの盆栽「暁天」を展示しPRしました。タタムと黒幻焼とあいまって、より魅力を増した樹齢80歳の「暁天」を多くの来場者が熱い視線を送り、写真を撮っていきました。
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私も最終日となると最後の一押しをして、休憩の合間に、会場をまた一回り。気になった資材を購入し、また少し商談もしてきました。その報告はまた後日に・・・・・。
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そして会期中に毎日お世話になった移動カフェの espresso go! go!にもお別れの挨拶にいきました。このカフェはとても、おしゃれでかわいい機能的な車でした。
夕刻17時からは撤去の用意をはじめ、19時過ぎには撤去終了しました。
皆さんのおかげで無事とりあえずの任務終了!本当にお世話になりました。
出展者の皆様。本当にお世話になりました。きちんとしたご挨拶もできず申し訳ございませんでした。また機会があればご一緒できればと思っています。
またこの日もいつものように地下鉄でホテルに戻りました。そして初日に訪れたレストランに行き、八木氏と二人きりのミニ打ち上げをしました。いろいろ課題を残しましたが、とても良い勉強ができたと感じています。八木氏と次はロサンジェルスだねと話しながら飲んだ、ビーンズスープとても温かく感じおいしかった~。

会期も3日目になると少しずつ余裕ができてきて、会場を回る時間が出てきた。会場全体を駆け足で見回ってみた。数年前と見てそんなに大きく変わった印象は特に感じられない。感じられるのは来場者の中で日本人を初めとするアジア人の減少を感じた。これも今の景気が反映されているのであろうか?

そのような中、欧米企業のブースは、相変わらず元気に感じてしまう。内情はどうかはわからないが、とても大きなスペースにおいて、ブースデザインを重視したブースが多いからだろうか。商品の陳列を重視した明らかに日本で行なわれる展示会との違いを感じた。どちらが正しいのかは私には言いきる力はないが、海外のブースには余裕が感じられた。
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また矢野TEA氏は言う「海外の出展者のブースデザインに大きく費用を投じているだろうが、以前と比べブースの構造物を再利用できるものが増えていると・・・。日本の展示会のブースは会期が終わると、潰して廃棄してしまうのが多い。環境を考えるとどちらが今後は・・・・・。と」この辺もデザインだけではなく、多く学ぶべきことだと実感した。
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この日、帰る前にエッセン駅前の視察に。駅近くにはスターバックスやマクドナルドがありました。スターバックスは日本と大体同等価格。マックは少し高かったです。そこで頼んだご当地マックは少し大きくパンがしっかりしていました。そしてビーフの上にはハッシュドポテトが1枚はさんであり、ビーフも分厚く、ドイツを感じました。個人的には地元のチェーン店のほうがおいしく感じました。

今日も相変わらず、ブースの商談席は埋まっていた。日本の植木ブームを実感できる。
また出展参加者のFeel atの加藤さんが蘭を出展されている。何を隠そう加藤さんとは、3度目の出会いになるはず。確か最初の出会いはIFEXの会場であったように思う。
その時に関連会社のアースフィールでお世話になっている永座康全(えいざ やすまさ)先生から紹介いただき、今に至る。加藤さんは、すごく物腰が柔らかく、素晴らしい方であり、またその出展されている蘭も興味深いものが多い。常に私と加藤さん出会う時は、展示会のように思う。本当に積極的に展開されている。私も見習わなければと思うのと同時に、縁を感じる。今後はいろんなことにおいて積極的にコラボしながら進めていきたいと感じた。
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また展示会会期中には、午後1時から2時までの間に、DESIGN TEAM JAPAN によるデモンストレーションが開催される。NFDの久保先生をはじめ、それぞれのデザイナーの方が、一人約20分間個性溢れるデモをする。それに来場者が見に集まっている。特にいけばな等の和のテーストが多く出ているものに興味をしめす来場者が多かったようである。 やっぱり頑張れ日本!です。

この日で多忙の矢野TEA氏は帰国。本当にお疲れ様でした。気をつけてお帰りください。
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そして会場内でフラワーアレンジメントなどのコンテストをしていました。その写真をアップしておきます。
そして私はこの日の夜は、エキシビションに参加して、バッフェでお腹いっぱい料理を食べました。

いよいよ今日、初日を迎える。説明が遅くなったが、このJAPAN パビリオンの目的は日本の花きの輸出促進である。そして私たちNOBU’s Designの役割は限られた中での日本らしさの演出である。
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開場するや否やブースの商談席は常に埋まっている。特に大きな庭木(ヨーロッパ風に言えば、マクロ盆栽?)の問い合わせが多かったように感じた。
出展者もそれぞれPRをしている。ドイツまで来ているだけに積極的に取り組んでいる。それを近鉄エクスプレスの皆さんが強くバックアップしているのが印象的だった。
それと今更ながら言うのは何だが 弊社 薔薇園植物場は現在の業務の大半は生花の取り扱いだが、明治から植木の生産を行い、昭和初期にはアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国との間でバラなどの輸出入を行なっていた。その時のカタログに記載されていた文言の一部抜粋を下記にご案内させていただきます。
「・・・・・益々優秀品の生産に新種の作出に無報酬の努力こそ今日我々に課せられた光栄ある職域奉公と信ずるわれわれには父祖の残した偉大なる歴史を継承し 更にこれを発展させて時代の日本國民へ譲り渡すべき重大な責務がある 一億一心持ち場持ち場の御奉公 やがては我園藝界が世界の最高水準となり得る事をここに御約束して置きませう  昭和十六年」手前味噌かもしれないが二代目又右衛門の行動力に偉大さを痛感した。
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そして今の宝塚の花き産業(植木など)は昔の勢いを無くしてきている。弊社も花きの生産から卸に変わりその功罪はある。それに比べここにいる参加者は積極的に感じる。また次の機会は私も宝塚山本の花き生産に携わる人とともにこのような場所に積極的に参加して、お手伝いをさせていただきたいと切に思う。
「頑張れ!日本!頑張れ宝塚!」
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またこの日「TASPO today」という冊子が配られた。これは会場にて会期中に配られる冊子で、興味深いことなどを取材し、その日に作成し配られる瓦版のようなものである。それの第一号版に準備中の私たちの設営風景が掲載されていた。

今日は設営2日目。その前にエッセン中央駅前での朝食。やはりドイツはパンがとびきりおいしい。ほとんどどんな店に入っても、パンはおいしい。日本においてお米がおいしいと食事が充実したように感じるのと一緒で、パンがおいしいから食事に充実感がある。
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おかげで満足した腹ごしらえができたので地下鉄にてメッセ会場へ。
エッセン市内?の駅は改札がない。入る時も出ると時も。私たちは1日券を買ったものの(一人5ユーロ 5人券もあるみたい約11.5ユーロ)。チケット売り場でチケットを買っている姿を見ることがない。本当にみんなチケットをもっているのかな?とすら感じることも・・・・・。いくら不正乗車の見つかった時のペナルティーがきついのとドイツ人の道徳性を加味しても少し疑問に。今の日本に置き換えるとチケットの購入率は???と考えてしまいました。
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それと地下鉄には時刻表がない?日本の電車ではホームには到着時間が表示されるがエッセンでは時刻は表示しない。全て後何分で到着と表示される。だから遅れることがない。ストレスがない。ひとつのホームにいくつかの線が乗り入れる。その着く順番はその都度入れ替わり後何分と表示されているようだ。日本と違いイタリアなど電車は遅れても当たり前。定刻のほうが珍しいヨーロッパにおいてこの方法はすごく合理的に思った。この方法を普段の生活や仕事に活かせる方法はないかとも考えてしまった。
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この日ブース設営は順調?にはかどり、植木、盆栽、各種ランや切花そして、フロントコーナーにタタム(ta・tum)や黒幻焼などで演出をし、明日のオープニングを迎えることにして、会場を後にしました。

またこの日はJFMA小川孔輔会長を団長とするJFMAの欧州研修ツアーのデュッセルドルフでの食事会に参加し、長い時間を過ごさせていただき、多くの皆さんと交流させていただきました。皆さんありがとうございました。

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さて、今日は朝から設営とおもっていましたが、様々なことが重なり、少し時間ができたため、ケルンに現地調査と研修にいってきました。私はケルンに訪れるのは3度目になりますがあの大聖堂は相変わらず迫力満点。ここに来ることで初めてヨーロッパに来たことを思い出します。
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ドイツと言えばやはりビール???業界を代表するビール党の矢野TEA氏は何よりも早く、ビアホールを見つけていました。当然ながらデザイナーとしての魅力と創造力にはいつも敬服しますがビールを探し当てる嗅覚も負けず劣らずで “さすが” を感じました。
そこのビアホールの店内はケルンがちょうどお祭りなのか仮装した人たちが多く、また違った感じがしました。
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そして夕刻にエッセンのメッセ会場に戻り、準備を進め翌日に備えました。ちょうどその時にはJAPAN ブースにはこんなクレーンが入るのかと思うとんでもない大きさのクレーン車共に4mの巨大なソテツや豊かな表情の植木や盆栽が運び込まれていました。きっと搬入に関わられている近鉄エクスプレスやスタッフの皆さんは、大変だったと思います。お疲れ様でした。

今回は又右衛門としてというより初代NOBU(ノブ)としてのヨーロッパ訪問になります。というのも、今回はドイツのエッセンで行なわれる国際園芸見本市 IPM ESSEN 2009 に出展するJAPANパビリオンのブース設営のお手伝いをNOBU’s Designが担わせていただく機会をいただき、またミラノにおいてビジネスの機会を模索する渡欧だったからです。

ここ数年、私はIPMには参加する時間がつくれず、数年ぶりの渡欧に期待と不安が入り乱れた一人旅がはじまりました。(今回は現地でスタッフと合流できますが・・・。)
そしてこれから始まる約2週間の旅日記をここに書いていきたいと思っています。
1月26日の朝に私のベースキャンプである梅田生花市場内の弊社営業所に出社し、伊丹空港から成田~フランクフルト~デュッセルドルフ空港へ。
そこから車で約20分エッセンにあるシェラトンエッセンに到着。約20時間の移動となりました。(相変わらすドイツのタクシーは160km/hオーバーなので怖かったです。)
約一時間後、デザイナー矢野TEA氏と弊社NOBU’s Design 東京営業所長の八木氏と無事合流しました~。
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そして宿泊先ホテルのシェラトン エッセンの横にあるシンフォニーホールに隣接するレストランで身内だけでミニウェルカムパーティーを開催しました。

◎又右衛門?NOBU?のIPM ESSEN 2009 とイタリア訪問記
皆さんこんにちは。ご無沙汰しています。と、いってもきっと誰も読んでくれないでしょうね。だってブログの更新全くして無かったですから・・・・・。
でも今回、このヨーロッパ珍?道中を機会に言葉は短くても少しずつアップしていきたいと思っていますので是非皆さん、たまにはのぞいてみてやってくださいね。
今回は気軽にプライベートな部分も多く書いていきたいと思っています。
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