四代目又右衛門の頭の中を書いたブログ

MATAEMON'S THINKING BLOG

2020.01.11

えべっさん&新年会 1枚のフォトグラフ・・・

今年も恒例の「えべっさん(西宮戎)」へ、社員有志で参拝させていただいた。

ただ例年は夕方もしくは日が落ちた頃に参拝をしているが、今回は久しぶりに昼間、それも正午ぐらいの参拝となった。

私は40年以上「えべっさん」に参拝しているが、お昼間に行った記憶があるのは10年前ぐらいにおこった悲劇の時ぐらいである。
どのような悲劇があったかいうと・・・その年は例年のように「本えびす(1月10日)」の夜に「えべっさん」を参拝し、飾り物である「さらえ」などの吉兆を授かり本社にて管理していたものが、次の朝には恐らく落ちたか何かの衝撃で「さらえ」に飾られている大きな面が真っ二つに割れていたのだ。その時にこれは不吉、今日からの1年間思いやられると強く感じ、慌てて買い直しに行った・・・ということを記憶している。

そのようなことがあったため、現在では買い直しができない「残りえびす(1月11日)」はできるだけ参拝をしないのが暗黙の了解になっている。さらに業務の都合から日・火・木曜日は翌日が早朝出勤のため避けるようにしている。そうなると今年の場合、候補日は10日ということになる。

ただ今年は令和になって初めての「えべっさん」。それも10日の「本えびす」であり金曜日も重なり、夜は想像がつかないぐらいの混雑と予想し、今年は例年とは違い昼間の参拝となったというわけである。

というわけで、私たちはお返しする縁起物である吉兆やお札を持参し、午前中に大阪営業所を出発。予想通り車の混雑は少なめで、夜によくある入場規制もなく、すんなりと鳥居と赤門をくぐることができた。

境内の順路はいつもより空いていたためスムーズに進めたが、お清めの手水舎は例年以上に渋滞、お札や福笹を買うところも例年の夜より混んでいて思いのほか時間がかかった。
あくまでも私の想像だが、立ち並ぶ夜店が楽しみであろう学生や子どもたちが昼は学校に行っていてほとんどいないため境内は空いていたが、本えびすに参拝する企業の代表などは商売繁盛などの祈願をが主目的であり、参拝作法を重んじる人が多いため、手水舎や摂社が混んでいたように思っている。

そのようなことを思いながら自分たちも手水舎で清め、お札を授かり、本殿を参拝させていただいた。そして警備の方々に促されるように順路を進むことにした。

そして例年お世話になっている吉兆店にて、1年ぶりの再会を喜び合って、お土産物を渡し合った。

近年、縁起物である吉兆も、お面や俵といったトラディショナルなものの他に、可愛らしい招き猫を飾ったものなどが増えてきている。以前に投稿した私のブログをみていただければわかるが、ネコ好きの私は毎年のようにネコが飾られたものを1つは買っており、今年も1つと選んでいたら、社員の一人の「今年は子(ねずみ)年なのに・・・」という言葉にすごく納得してしまい、今年は比較的トラディショナルなもので本社用、営業所用などいくつかを選んだ。

そして多くの縁起物を授かり、吉兆店の方々と私たちとで大きな威勢のいい掛け声で手を打ち、互いが良き1年間になることを願い、次の神楽殿にて縁起物を祈祷していただいた。

そして順路を進むとスタッフの好物であるワカサギのから揚げがあり、皆が購入しているうちに、私は一足先に順路を進んだ。

しばらく歩くと、これまたお馴染みのお化け屋敷などの見世物小屋が見えてくる。最近デジタルアートで著名なチームラボさんたちとお仕事をさせていただく機会があり、最先端の素晴らしい演出に触れることが多くなってきた中、このようなアナログの見世物小屋の楽しさに興味をひかれた。たださすがに真っ昼間の明るい時には、怖さより愉快さを感じることになったが・・・・

そして「荒えびす」を参拝後、スタッフが追いついてくるのを少し待っている間、本当に多くの人びとが私の前を通り過ぎていった。

しばらくして合流することができ、いったん車に戻って縁起物などを置いて、少しだけ露店を楽しむことにした。
私はお決まりのケバブ屋さん訪問。私の見た目が原因なのか、いつもなぜか他のお客さんから店員に間違えられるのだが、今回は空いていたためか声をかけられることがなかった。
しばし楽しませてもらって再び集合し、大阪営業所に戻り、神棚にお札を祀り、縁起物を飾った。

その後、本社でも同様にお札を祀り、縁起物を飾ったのだが、その時にあることにふと気づいた。よくあるタイプのものであるが例年とは少し違う。お判りでしょうか?写真を良く見ていただければわかると思うのでアップを・・・・

いかがですか?わかりますか?
縁起物の飾り物でよく使われる俵が今までと違う!普通はナチュラルな青刈りの藁、もしくは金色に輝く俵かと思うが、何とこの俵はみどり!それも輝く緑色である。多くの中から候補を出し、最後にスタッフが選んでくれた。何ともGoodチョイスである。

私は今年の年賀状では「HAPPY GREEN YEAR」と述べ、最近の講演でも「これからは金より輝く色は緑」と言ってきただけに、今までにないぐらいにテンションは高くなり、今年一年を力強く歩めそうな気がした。

 

そしてその翌日にはバラエンの新年会を開催し、忙しい中、多くのスタッフが集まってくれた。ただ年末を走り切った疲れからか年明けに体調を崩すスタッフもいて、全員集合とはいえなかったが、本当にありがたいことであった。

宴会中は、普段見ることができない表情や生き生きとした表情で話すスタッフの顔を見ることができ、しあわせな時間を過ごすことができた。

そんな時間は経つのが早く、終了後に参加者で写真を撮り、私は次の予定もあるため、頼もしい愉快なみんなの背中を見送らせていただくことにした。

そして今、このブログを書きながら、その時の写真を見ていると色んなことが頭の中を駆け巡る。数名で始めた卸事業が写真のような顔ぶれで一緒に歩むことができている。またこの写真には登場していない参加できなかったスタッフ。また他事業部の人たち。さらに写真を撮ってくれた人。みんなかけがえのない素敵な人たちである。そんなみんなと今年も活動できることを本当に嬉しく思う。

さらにみんなの顔を見ていると昨日の「えべっさん」の1シーンがフラッシュバックしてくる。それは先ほど書かせていただいたが、私が「荒えびす」でみんなを待っている時のことである。正直、再合流するまで、少し時間があったため不安であった。
ひょっとしてはぐれてしまったのかも?私が待ち合わせをする場所を間違えたか?きちんと場所を伝えられなかったのか?などを少しの間でも不安であった。

それはまるで今までの私の歩み方を見つめ直すためであったかもしれない。きちんと伝えることの大切さ、一人で先に歩くということはどういうことか?を思わせてくれた。それでもきちんとついてきてくれるかけがえのないパートナーがいて、顔を見ることができる喜びに感謝を。

世界中で活動する数えきれない多くの人がいる中、今のパートナーと巡り合えた恵まれた縁に本当に感謝である。

さ~来年は、どんな写真を撮ることができるだろうかとても楽しみである。